iOS/iPhone/iPadで印刷するアプリPrime Printの中身

iPhone/iPadで印刷するアプリケーション「Prime Print」をリリースしました。
AirPrint対応プリンターはもちろん、ページプリンター、複合機にも印刷出来ます。

■iP100
ブログでも紹介していますが、Prime Printはキヤノン PIXUS iP100にも印刷できるんです。
Prime Printはあらゆるプリンターに対応するため、ICCプロファイルを用いて色変換を可能にするモジュールを開発しました。
この色変換モジュールを利用してiP100への印刷を実現しています。
ただし、iP100は「キレイ」に印刷するためにキヤノンさんが頑張っているため、Prime Printには専用処理が入っています。
 ・事前にiP100の測色を行ってプロファイルを作成します。
 ・作成したプロファイルをPrime Printに組み込んで、プロファイルを基に色変換します。
 ・「キレイ」に印刷するためのオマジナイの処理を行って印刷しています。

■マルチメーカー(串刺し)
iP100は専用設計ですが、一方、いろいろなプリンターメーカーさんのプリンターへ印刷するため、Prime Printの考え方は「串刺し」です。
各メーカーとアプリの関係を絵にするとこうです。

2014-04-101


Prime Print はこんな感じです。
2014-04-10のコピー11

出来るだけ共通部分を利用して、各プリンターの専用部分を特定して
うまい具合に印刷します。会社にあるプリンターと家にあるプリンターのメーカーが違っていても
Prime Print一つで印刷が可能になります。使い勝手も同じで印刷コンテンツも豊富。
ですが…
メーカー純正アプリが自社のプリンターへ印刷する専用設計と違い、設定によってはうまく印刷出来ないこともあります。
同一メーカーでも機種毎に動きがちがったりもします。
うまくいかない組み合わせをいかに減らしていくかが串刺しの課題です。

そんな苦境の中、Prime Printはできる限り多くのプリンターに対応して、皆さんのお役に立ちたいと考えています。

■開発秘話
今回、iPhoneのメイン画面のデザインを何種類(実際動作するもの)も作りました。いろいろなコンテンツが印刷できるので、使い方等、出来るだけわかりやすいユーザーインターフェースにしたいと思い現在のものを採用しました。キャプション(ひまわりの絵が描いてある枠)もタップでき、フリックも出来ることを直感的にわかってもらうために、ニュース番組の冒頭のようなちょっと派手なアニメーションを付け加えました。フリック出来るってわかるでしょ?
検討したユーザーインターフェースの例
ui


■Prime Print SDK
Prime PrintはPrime Printのために作成された印刷エンジン「Prime Print SDK」を利用しています。Prime Print SDKはアプリ開発者の皆さん、システムインテグレーターの皆さんへ提供致します。
アプリに組み込みたい、システムに組み込みたいと言う方は、是非、Prime Print SDKをご検討ください。
お問合せメール:iphone@iwares.co.jp


■謝辞
Prime Printの開発に携わった関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
Prime Printの開発にあたり、プリンターを貸してくださった、キヤノン様、エプソン
OKI様、リコーありがとうございました。
翻訳でお世話になった、イングリッシュフォーユー
様ありがとうございました。
資金面で助成していただいた、塩尻市様、また相談に乗っていただいた塩尻市商工課
塩尻商工会議所ありがとうございました。